スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

爆発しろ~~!!



 あんまり更新ないのもどうかと最近思うんで、大昔に書きっぱなしでほっぽってた物を出してみる。

 とりあえず、卒論爆発しろ。 






 出会い頭に「少しいいかい?」と問い掛けられ、返事をする前にグィと胸倉を掴まれた。
 
「……帰ってきてたんだね、しーくん」
「……医療担当責任者か」

 「名は何と言ったか」と、問うと、「今は関係ない」と返される。
 確かにその通りだと思う。
 今この状況下で、一応顔見知りではある彼の名を問う意味はない。
 が、彼にこんな風に掴みかかられるような事をした覚えもない。
 白子特有の白い顔に笑顔を貼り付け、色素の薄い瞳にそれとは真逆の光を宿して、彼は凄む。

「聞いたよ。君の孫なんだろう? あの子」
「……変な話だよなぁ。某と汝は二年しか変らんのに、某の孫と汝の息子が一年違いとは」
「かもしれない。でも、今はそんな事関係ないよ」
「だろうな」
「何故助けなかった?」
「某の行動は某が決める」
「君は変らないね」
「汝もな。と言っても、某は汝の事をそれほど深く知ってはいないが」
「そうだね。君は僕が近寄ってもすぐ突っぱねてたからね」
「当然だ。某に汝が近寄る理由がない」
「……僕はただ、話がしたかっただけだったんだけどね」
「某の会話の相手は某が決める。某には、汝と言葉を交わす理由も資格もないのでな」
「…………君はいつもそうだね」
「これが某の性分だ」
「かも、しれない」

 でも、今はそんな事を話しに来たんじゃない。
 彼はそう言うと、もう一度胸倉を掴みなおす。
 互いの鼻がつきそうなほど顔を近づけられると、笑顔の分子が微塵も感じられない瞳でニッコリと微笑まれた。

「何故、あの子を、あんなになるまで放っておいた?」

 あの子、とは、聞くまでもない、己と同じく、哀れで卑しい孫の事だ。
 自分以上に哀れで憐れな、母の命を喰らって生まれた鳶の子の事だ。
 憐れな、そして愚かな、自分の孫。
 可愛そうに、とも思わなくはない。
 この世に生まれ出でる時、母の命を喰らわなければ、こんな事にはならなかっただろうに。
 産声を上げた瞬間に、あの娘がその首を落してくれていたであろうに。
 この世の一切の苦しみを、感じずにすんだであろうに。

「……某には、どうしようもない事だ」
「そんなはず無いだろう!?」
「そんなはず有る。某は、当主以外のあの家の者の前に姿を現す事が出来ん」

 それが契約だ。
 そう言ってやると、どうにも納得の言ってなさそうな顔。
 この男には恐らく一生分からないだろう。
 あの家に生まれる事が、どのような事なのかを。
 今も昔も、そしてこれからも、こちらに比べて遥かに幸せである、この男には。
 分かるまい。解るまい。きっと、生涯をかけても。

「……あの子は僕が引き取っておくべきだったかもしれない」
「今更無駄だ。汝はあの時、汝の事で精一杯だっただろうに。それに、もし、汝が某の孫を引き取っていたら、汝はきっと後悔していたと思うが?」
「どういうこと?」
「某の孫の目が開いたとき、某の孫をそれまで育てていた義祖母がその目の力で死んでいる」

 その死んだ義祖母の位置に、汝の息子か汝自身、ひょっとすれば汝の妻が居たかもしれぬののだが。
 そう、言ってやると、彼の顔が一瞬強張った。
 そうだろう。恐ろしいだろう。 
 当然だ。
 誰だって、自分が可愛い。
 
「……くだらねぇ」
「…………何がだい…?」
「全部が、だ」

 そう、吐き捨てるように言うと、今度こそ彼に背を向ける。
 追ってくる手は、今度は無かった。
 あぁ、本当に、下らない時間を過ごした。
 早くどこぞなりへと姿を消さなければ。


***

 随分前に書いたままほっぽってた、しーさんと大天使様。
 えっと、時系列はふーさんを大天使様が保護した直後辺り?
 んで、多分麒麟さんとアッーになった辺り←←
 そうだよなぁ、しーさんって、こういう奴だったよなぁ。
 猛禽達の基本装備である、見下しながらの自己卑下的な喋り方は結構好き。










 次、ふーさんがにょたってる話←











「……で、貴兄はおれに何をして欲しいのな?」

 医務室の布団の上に、女性らしからぬ格好で寝転がる彼女を呆れた面持ちで見つめながら、彼はそう言った。
 男性だった時に体中に巻いていた鎖を全て取り去り、着物まで女物(聞けば、亡くなった義姉の形見の一つだという。どうせだから着てみたと言っていたが、なにが「どうせ」なのかがよく判らない)を着て、いつの間にかそこに居た彼の幼馴染は、相変わらずの目隠しをした顔でにぃと笑う。

「流石に一週間ちかくこの体で居ると、飽きてきたんですよ。やはり元の体の方が小生、居心地がいい様で。うつぶせに寝そべり難いし、肩は凝るし、腕は組み難いし……」
「…………微妙にいやみっぽく聞こえるのは気のせいなのな?」
「それは、お前さんが女性になった時の胸がちいさ「うるさいのな」
「実は、気にしていたり?」
「…………するか!」
「しているんですな……」

 普段より高めの声がクスクスと笑い声を発する。
 コイツのからかい癖だけは、女になっても変わらないらしいな、と、彼はため息を吐いた。
 まぁ、この奇病が性別だけでなく性質まで変わるものだったとしたら、それはそれで嫌だが。

「……戻りたいなら、とっとと誰か好きな奴の所にでも行くのな」
「嫌ですなぁ~。小生がそうしようとするなら、それこそお前さんに最期を看取ってもらわなくてはならなくなるじゃないですか」
「……生きてる奴の中で」
「ふむ………それなら、お前さんに頼まなくてはならない気がするのですが」
「おれ!?」
「あぁ、勘違いはしないで頂きたいですな。あくまで友人としての好きですぞ。小生、男に抱かれる事自体に関しては今更特に何とも思いませんが、趣向はお前さんとちがって男色家ではありません故」
「おれも男色の趣味はないのな!!」
「まだ言いますか……悪あがきはみっともないですぞ」
「うぅ……」
「一番好き、と言うのなら、そりゃやはり晩鳥なんでしょうけど、流石に無理でしょう?」
「絶っ対止めろ」
「ご安心を。やる位なら一生このままでいいです」
「……最近、蜜の奴と仲がいいんじゃねぇのな?」
「……食脱のですか……仲がいいとかそういうのとは微妙に違うような気がしますが……それに小生、彼女の事は嫌いではありませんが、彼女には頼みたくありませんな」
「ほぉ、そりゃまたどうして?」
「彼女に『蜜蟻と母喰鳥はそういった関係では全くないと言っておいてくれ』と言われてるんで」
「はぁん。ふられたのな?」
「ふられるも何も。最初からそういった感情は小生も彼女もありませんな。歳が離れすぎているし、何より小生も食脱のも、恋愛には無関心な輩故。ただ、晩鳥が彼女に懐いてしまっただけでして。第一、本人は認めたがらないでしょうが、彼女にはもう意中の相手もいるようですし」
「あぁ……そういえば」
「ただの友人ですよ、彼女は。あえて言うなら酒飲み友達でしょうかな。それに小生、女性に組み敷かれるのは流石に少々男としての矜持が許せません故」
「……男にはいいのな?」
「女は本来組み敷かれる者で、男は元々組み敷く者。自然の摂理ともいえるこの役割は変えるべきではない」
「貴兄、百合は見れないのな」
「……まさか、お前さんは見てるんで?」
「見るか!! ただ………」
「ただ?」
「…………あの子の部屋に、そういうのがあったのな…………」
「あぁ……飛蝗ですか……男色だけでなくてそういうのにも手を出してたんですな……」
「……このまま、あの子もそういう道に走ったらと思うと……」
「反面教師としてがんばらなければなりませんな、お父さん」
「反面教師前提!? だからおれは男色家じゃ……」
「はいはい、わかりましたよ。では、本当にそうなのか、確かめてみます?」
「―――はぁ?」

 スル……と目隠しを外すと、やはり隈は浮いているが、普段より(とは言っても、彼女の目を見る機会などめったにないが)心持ち大きく、睫毛の長い瞳が彼を捉えた。
 眼と眼が合った瞬間、彼女は妖艶に――恐らく、彼女の母親を知る者が見ればやはり親子だと感じさせるであろう顔で――笑う。

「小生の身体、貸しましょうか?」
「…………」
「あぁ、そうだ。何なら昔の喋り方に戻しましょうか?」
「………………」
「私を、抱いてみますか?」

 クスリ、と、彼女は笑う。
 一目で異形だと分かる奇妙な双眸が、スゥゥと細められる。
 元々あまり良いとは言えない顔色の中、そこだけほんのりと朱がかった唇の、ほんの少し開いた隙間から、口内を蠢く舌が微かに見えた。
 その瞳に、しばし見入る。
 見入ってしまう。
 それが彼女に限りどれほど危険なのかという事を忘れて。
 それに気がついた時にはもう既に結構な時間が経っていて。
 しまった、と、思ったと同時に何故か彼女の頭がガクンと布団の上へと落ちた。

「……? どうか、したのな?」
「…………お気になさらず」

 ゴロリと彼に背を向けるように転がると、彼女はそのまま黙り込む。
 妙に不自然な沈黙。
 少し耳を欹てると、なにやらブツブツと独り言を言っているのが微かに聞こえた。

「………そうか、コレの効果も逆になるのか………なら、いっそこのままでも………」
「何が逆なのな」
「! ………いや、特に問題は………」
「アホか。こーんなに脂汗流してて、何が問題ないのな?」
「……お前さんには敵いませんな……」

 ぐぃと、半強制的に彼の方を向かされ、彼女は肩をすくめる。
 その眉は、微かに寄せられていて、視線も微かに揺らいでいる。
 
「なに、この力の負荷が、こちらにかかるようになっただけです」
「……頭、痛むのな?」
「大したことではありませんよ」
「大したことであるのな。貴兄が今迄何回おれを視すぎたと思ってるのな?」
「言葉もありませんな」
「大丈夫か?」
「この通り」
「目、隠した方がいいのな」
「残念。お前さんの顔を小生が死ぬまで見れると思ったのに」
「貴兄はそれでいいかもしれんが、貴兄が狂死する様を見せられるのは、おれが嫌なのな」

 彼がそう言うと、彼女は一瞬、軽く目を見開き、ややあって「はいはい」と言いながら苦笑した。

「しかし、今のこの状態で目隠しをしろと言うのは、お前さんにそういう趣味があるように取られかねませんな」
「………」

 今の状態。
 布団の上に寝そべった彼女の肩口を掴み、見ようによっては彼女に覆いかぶさっているようにも見える体勢で自分の方へ向かせている、彼。
 彼はしばし目を瞬かせていたが、ややあってそれに気がついたのか、慌てて彼女と距離を取った。
 クスクスと、笑い声がそれに追随する。
 彼女の方へと再び視線を向けると、彼女は上体を起こして目隠し布をつけている所だった。

「……結局、貴兄はおれにどうしてほしいのな?」
「そうですなぁ。そりゃぁお前さんが治療してくれるならそれに越したことはありませんが……」
「……それは……別に構わんが……」

 そこで言葉尻をお互い濁し、しばし顔を見合わせる。
 彼女は困ったように眉根を寄せていて、そしてそれは彼もまた同じで。
 幼少の頃から互いに互いを知っている仲。
 特に出合った当初……今、「彼女」になっている「彼」が暫く入院していた頃は、一緒に風呂も入ったし、一緒の布団で眠りもした。
 それから三十年近い付き合いをしてきた二人である。
 その間、互いに友愛は感じているとしても、決して恋愛や性愛にまで発展したことはなくて。
 ……そこで今更、こういう状況になってしまっても、どうにも感情が追いつかない、と言うのが、二人の本音だ。

「……もう少し、誘うような格好で来ればよかったですかな?」
「何故そうなるのな」
「いや、それならお前さんも少しはヤるきになるかと」
「どういう意味なのな」
「まぁ、元々男色家なお前さんに頼むというのも、無理な話やもしれませんでしたかなぁ…」
「だからおれはそういう趣味趣向はないと何回言えば分かるのな!」
「では、今の小生の格好に欲情しないのは何故なんで? 自分で言うのも何ですが、中々イイ身体をしていると思うのですが」
「自分で言うな、妙にムカツク」
「もう少し、胸元を開けてみますかな…?」
「止めろ阿呆。一応男女二人っきりの個室で、そんな事してるんじゃねぇのな」
「ですが、この位しなければ、お前さんは欲情してくれないのでは?」
「おれだって男なのな。そんなもんしなくても―――……」
「…………」
「………………よし、一旦真面目に話がしたいのな」
「意義はありませんな……流石に妙に居た堪れない気分になりましたし」

 雑談はここまで、と区切りをつけ、彼らは改めて向き直る。

「なぁ、貴兄、ひょっとして、最初からおれに頼む気、ないんじゃねぇのな?」
「……そりゃぁ、流石にお前さんにはちょっとばかり頼みにくいですなぁ」

 長い付き合いですし。
 そう言うと、彼女は小さく肩を竦めた。
 彼はしばし何かを考え込むように軽く目を閉じていたが、ややあってハァ、と息を漏らした。

「別に、俺は構わないのな」
「流石、医療担当責任者」 

 予想通りの答えに、彼女はやはり笑いながら小さく手を叩いた。

 




****

 ここまで書いたけど、続かなかった←
 とりあえず、まだ松蜜が成立してない時で、いつぞやのにょたる病気が流行っていた頃に書いたままほっぽってた話。2、3年はほっぽってた訳だな……もったいないので中途半端だけどうp。

 今なら、くさりんに頼めば一発な気がするけど、コレに組み込むには話を書いていた時期が昔過ぎた。
 この後、頼みに行けばいいんじゃないかな、とか思う。「ちょいと困ってるんで、助けてくださいよ」って年上のお姉さん(笑)の誘い受け← 続きはライさんに任せる←←

 色々頭沸いてるな、という自覚はある。

スポンサーサイト

Comment

[258] 承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

http://ishmael.blog93.fc2.com/tb.php/411-b3b83264

«  | HOME |  »

プロフィール

紅露 柚梨

Author:紅露 柚梨
 **使用上の注意**
*突発的に何かを語りだします。生ぬるい目で見てやってください
*熱しやすく冷めやすいです。日ごとにテンションが違います。
*漫画と小説を愛しています。読むのもかくのも大好きです。
*食いつかれると無駄に食いつき返します。ご注意を。


最近の記事


グリムス


手書きブログ


ピアプロ


お気に入り
by redeyes_blra

最近のコメント


最近のトラックバック


カテゴリー


月別アーカイブ


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


ブログ内検索


RSSフィード


リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。