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嬉しい悲鳴が今日も聞こえる




 就活のイライラにまかせて、小話一つ投入しまっする←




 某伊流君(某の意味ナシ)のバレンタイン話読んで、パッと思いついた話。
 ん~、とりあえずメール返せてないんで、お詫びも込めてボールを投げてみる。
 ES書けないイライラに任せたので変かもですが。








 熱で潤んだ瞳を薄く開けると、そこに大写しにされたのは色素の薄い長いまつげに覆われた瞳だった。

「あら、起きましたの?」
「か、かかかかかか叶依くんっ」
「何ですの? 人が折角来てさしえげたのに……」

 少し不機嫌そうにそうのたまう叶依に小声で謝りながら、金時は改めて溜め息を吐いた。

「やっぱり、残念でしたの?」
「……何が?」
「あたくしが、件のあの子じゃなかったことが」
「………なんでそっちに話が飛躍するのかな、君は」

 クスリ、と微笑む叶依の笑顔に、脱力感を覚えながら金時は枕の中に頭を沈み込ませる。
 風邪を引き、どうにも家事がままならないので、彼女を呼んだのだ。
 こういうときに必ず駆けつけてくれる彼女は、とてもありがたい。
 が、何故か彼女は例のあの事をどこかで知ったらしく、こうしてからかわれるのはたまらない。
 例のあの事とはつまり………昔の教え子に「覚悟しておけ」と言われた事である。
 その「覚悟」とは、つまりはその教え子の「彼女」になる、と言う意味の覚悟である。
 しかし、「彼女」とは言っても自分は「男」で相手も「男」の場合、「彼女」という言葉には些か語弊があるのではないかと思わないではない。
 とは言ってもまぁ、ここでいう「彼女」とはつまり「女役」という意味であるのだろう。
 ……一応、金時は学生時代には武道をしていたことに加え、背も低い方ではない。
 30を越えた最近は、学生時代を知っている友人からは「随分痩せた」と言われる位に筋骨は落ちているのは確かではあるが、それでも平均以上の体躯はいまだ保っている。
 此処最近は確かに少し寝込んでいたので痩せたというよりやつれているのかもしれないが……それでも、少なくとも女に間違えられたり、女のように見られたことは無い、と思う。
 だからといって、「男役」ならいいのかといえばそういう訳でもないのだが……
 どうやら真剣らしい、あの子には悪いが、それまで可愛い教え子だと思ってた子供にそんな感情なんか感じたことはない。
 ……何より、そんな感情を持っていたらあの子の父親代わりである友人に合わせる顔が無いというものだ。
 確かに、久々に会ったあの子は随分大人っぽくなっていた。
 あの身長に容姿だ、さぞや女の子にもてるというものだろう。
 その手を引く手は数多あるだろうに、何故、よりにもよって父親の友人で元担任である、三十路過ぎの自分を選ぶのか……金時にはまずそこが分からない。
 金時自身は特別醜悪な顔はしていないが、俗に言う「イケメン」には程遠い、良くある普通の顔立ちである。顔と半身に今なお残る、やけどの痕を除けば、の話であるが。
 火傷自体は整形で治すほどでもないし(第一哀しいことに金が無い)、金時自身は傷自体には寧ろ愛着すらわいているが、それでもその傷痕が己の容姿を悪いほうへとやっている自覚がある。
 だから、金時自身の己の容姿に対する評価は著しく低い。
 そんな彼が、知らぬ相手ではない若々しく容姿も整った好青年に「彼女になってくれ」なんていわれてしまったのだ。
 性別や自身の感情の事はとりあえず置いておくとしても、どう反応すればいいのか困るのは、仕方の無いことだろう。

「………で、何してるの?」

 悶々と取りとめの無いことを考えていた金時だったが、ふと、胸元に風を感じて思考をとめた。
 金時のパジャマの胸元を大きく開けた叶依は、一度顔を上げるとニコリと――ニヤリと言ったほうが正しいのかもしれない――微笑んだ。
 その手には、何故かチョコレート。

「えぇ……聞いた話によると、貴方はチョコじゃなくてコーヒーを差し上げた、とか」
「……あのね、学校に菓子なんていつも持ってきてるわけないでしょ?」
「それは分かっていますの……カナカナカナ……でも、子供は幾つに名っても甘いものの方がお好きですのよ?」
「………………ねぇ、それとコレとがどう関係あるんだい?」
「あたくし、何も貰ってませんのよ?」
「いやいやいや、普通逆だから。君とおれならおれの方こそ貰うほうだから」
「でも……あたくしも、ついでに頂こうか、とおもいましたの…」
「…わかった、風邪治ったら食事でもおごるから……」
「今、貰いますの」

 クスリ、と笑うと、叶依は手に持った板チョコをパキリと割ると、むき出しになった金時の胸に置いた。
 少し冷たいチョコのかけらは、風邪の熱で普段より高い金時の体温でヌルリと溶けて行く。
 ギョッとした顔をした金時の事など眼中に無いかのように、叶依は小さめに割ったチョコレートの全てを金時の胸に置いた。

「……金時の、チョコ掛け、ですの…カナカナカナ」
「……どんなマニアックなプレイだよ、コレ……」

 流石に呆れ顔の金時に、叶依は相変わらずクスクスと笑うだけだ。
 割っている間に手に付いたチョコをレロリと舐め、叶依は朱を引いた唇の両端を吊り上げる。
 その唇が徐々に近付き、叶依の紅い舌が溶けかけのチョコレートの一つを舐めとる。
 温い舌の、柔らかい感触が胸を霞めていく、官能的な眺めと感触に、金時は一度息を呑んだ。
 その舌が、胸にも残るやけど痕に触れたとき、思わず身体が揺れる。
 その反応に、叶依はしてやったりと言ったような顔を見せた。

「……エロイ顔」
「………今の君に言われちゃ、色々終わった気がするんだけど」

 と、言うより、女に男が言うセリフでも、女が男にするコトでもない。

「…君は何時から、こんなマニアックな趣向になったんだい?」
「別に……あたくしの趣向じゃ、ありませんの」
「は?」
「思春期過ぎの少年は、アブノーマルなものに憧れるものですの」
「……話は見えないんだけど」
「一回くらい、体験させてあげれば、こんなもんなんだとノーマルに戻るかもしれませんのよ? カナカナ……ハマらなければ、の話、ですけど」
「………?」

 抵抗自体は諦めているらしい、金時の胸から顔を上げると、叶依はペロリと自身の唇を舐めると、彼の胸に残ったチョコレートを塗り拡げるように手を動かした。

「…これ、ちゃんと後で拭いてくれるんだよね?」
「あたくしは、嫌、ですの……これから来る人に頼みなさいな」
「はぁ!?」
「実はあなたが寝ている間に電話がかかってきましたの」
「ちょ、ちょちょちょっと待て」
「元気かどうか聞かれましたので、『死にそう。助けて』って、貴方の声で言っておきましたの」
「何? そのいろいろ誤解を招きそうないい方!? しかも似てるし!?」
「カナカナカナ……声帯模写は、あたくしの得意技ですの……時間的に、もうそろそろ、着くはずですの……」
「叶依!!?? 何帰る支度してるのさ!?」
「後の世話は、あの子に任せますの……カナカナカナ……折角デコレーションして差し上げたんですの。そのまま食べられるなり、すればいいんですの」
「余計なお世話すぎる!!?? ――っげほっ!」
「ほら、熱が高いのに、無理をするからですの……大人しく寝ておきなさいな……では、あたくしはこれで」
「まっまって……」

 風邪のせいだけではなく顔色が悪くなっていく金時に、叶依は美しく微笑んでみせた。

「お大事に」
「叶依ぇぇ!!」

 無慈悲に閉められた扉に、金時の悲鳴が追随する。
 一気に脱力した金時は、叫んだせいで余計に上がった熱と、先ほどまでのやりとりに頭を抱えた。

「………一体、おれに何をどうしろって言うんだよ………」

 ハマらなければって……全く、余計なお世話すぎる。
 ある意味一理あるのかもしれないが、後が嫌過ぎる。

「………あ~もう、考えるのめんどくさい………」

 盛大な溜め息を吐くと、どっと疲れが押し寄せてきた。
 洗面所まで這っていくのも億劫になってくる。
 もう、いいや。とりあえず、一回寝よう……
 もうすぐ来るのなら、好都合だ。
 タオルだけ濡らしてもらって、帰ってもらうことだって出来るだろう。
 ………正直を言うと、仮に叶依が想像している通りの事態になったとしても、抵抗する気力も体力も無い。
 まぁ、どうにかなるだろう…こんな姿、出来れば見られたくはないが、見られたら見られたで幻滅してくれるかもしれないな、と無理矢理楽天的に考え治し、金時はもう一度深い溜め息をはいた。
 ……でも、幻滅されたら、彼は離れていってしまう、と言う事は、少し寂しいかな?
 なぁんて思いながら、金時は意識を無理矢理眠りの方向へと押しやった。





:::::::





 私は鯛に病気させるのがすきな様だ(笑
 その場のテンションだけで書いたので、不備は見逃してください←
 個人的には、BLでもNLでも、生徒×先生は好きなシチュではある(笑)年の差は好きさw
 しかし、私の趣味に走ると絶対暴力的になるので、鯛と某君じゃ書けんw ってか、ガッつりエロはわたしには無理だwww 

 とりあえず、鯛のチョコ掛け(…まずそうだ(笑))送っときます(笑


 火裡金時→焼鯛
 神納叶依→叶蝉

 でした。




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